リコリスは、植物学的にはカンゾウ属(甘草属、学名:Glycyrrhiza)に属し、カンゾウ属は地中海地方、小アジア、ロシア南部、中央アジア、中国北部、北アメリカなどに自生するマメ科の多年草で、18種が知られています。東アジアで伝統的に甘草として知られてきたウラルカンゾウ (Glycyrrhiza uralensis) もそのひとつで、日本薬局方ではリコリスを生薬「甘草」の基原植物として認めています。
リコリスの根(一部の種類は根茎を含む)を乾燥させたものを生薬として用います。生薬の甘草はそのまま、またはエキスや粉末を甘味料として用います。甘味成分として有効なのは、グリチルリチン、ブドウ糖、ショ糖などの成分とされています。また、醤油の甘味料としても使われています。
リコリスの根にはグリチルリチンが5〜8%含まれています。また、周皮にはイソフラバン系のグラブリジン (glabridin) などイソフラボノイド、フラボノイド系成分が多く含まれ、強い抗酸化作用をもっています。また、肌の美白作用メカニズムにおいて、メラニン生成で中心的な働きをしている酵素チロシナーゼの阻害作用があります。
グリチルリチン (glycyrrhizin) またはグリチルリチン酸はリコリスの根に含まれる有効成分ですが、スクロース(砂糖)の30〜50倍の甘みを持つといわれています。このことから、甘味料、スパイス、ハーブ、薬用、化粧品添加物などに使われていて、欧米ではリコリス菓子やルートビアの甘味料として多用されています。
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